20241119

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IPv6は想像より簡単で快適

光回線をOCN光からBIGLOBE光に乗り換えたのを機に、室内のWi-Fi環境も見直すことにした。今まで使っていたのはもう随分と前に構築したWi-Fi環境で、AppleのTimeCapsuleという無線LANルーター兼バックアップストレージを軸にしたものだったがかなり旧世代の環境と云える。とはいえ、ネットゲームをする訳でもなく、高負荷のネットワーク処理といえば動画の再生くらいだから特に不都合もなく今までは使えていた。

しかし、光回線のプロバイダを変えたことでアクセススピードがかなり落ちてストレスを感じるようになってしまった。オンライン動画は度々読み込み中のグルグルが表示されるようになるし、静的なWebページを閲覧していても画像の読み込みに余裕が感じられず、Webブラウザが汗をかいているのを感じるほどだ。

「プロバイダ選びに失敗したかなぁ‥?」と思っていたのだが、BIGLOBEから送られてくる情報メールに「回線速度は出てるか? IPv6を使ってみないか?」というような内容のものがあったので軽く調べてみると、どうやら最近のインターネット接続はIPv4からIPv6に移行していて、後者の方がサクサク使えて速いということらしかった。

この辺りの事情にはさほど興味もなく、ネット回線は “それなりの速度” が出ていれば何でもよいというタイプなのだが、よい機会なのでIPv6というものに移行してみることにした。

BIGLOBE光では、IPv4からIPv6に乗り換えるのには特に追加オプションなどの申し込みも必要なく、こちら側の使用端末がそれに対応してさえすればよいということだったのだが、残念ながらApple TimeCapsuleは日本のIPv6には接続できないということだったので、WiFiルーターを買い替える必要があった。

上述のようにネット環境に大した要求も無いので、気軽に手が出せる価格帯で評判も良い端末ということで、TP-Link製の《Archer AX3000》を選んでみた。

amazonに注文して、翌日には届いた。

早速、Apple TimeCapsuleを外し、その代わりにArcher AX3000を接続してセットアップする。設定方法として、パソコンから設定する方法とスマホから設定する方法が丁寧に解説されたマニュアルが付属しているのだが、これがとても分かりやすく、私はパソコン(Mac)から設定したのだが何の問題もなく15分ほどで完了し、AX3000経由でインターネットに接続できるようになった。

Macのネットワークステータスを確認すると、今まではIPv4の欄にしか情報が表示されていなかったが、IPv6の欄にも色々と情報が表示されるようになっていて、IPv6が機能していることが分かる。ネット接続も体感できるほど速くなった。

Googleの『速度テストを実行』した結果を見ても明らかで、想像していた以上の効果があり、下り上り共に今までの2倍以上の速度が出るようになった。IPv6で接続するだけでこんなに簡単に高速にできるなら、契約しているプロバイダが対応している人は躊躇わずにIPv6にすることをオススメする。

設定に関してもうひとつ。
使用しているEPSONのプリンタもWi-Fi接続で使用しているのだが、これを新しいネットワークに再接続するのも非常に簡単だった。AX3000はWPS(ソフトウェアボタン)に対応しているので、手順に従って操作するだけであっという間にプリンタがWi-Fiでつながって使えるようになった。

これまでは「一旦USBケーブルでMacと接続して、Macを2.4GHz帯のWi-Fiに接続して、設定のためのソフトを起動して、通信エラーでやり直して‥‥」というような面倒な手順を踏んでいたのだが、とっくにそんな時代ではなくなっていたらしい。

Wi-Fiルーターを最近の物に変えたことでIPv6接続が使えるようになり高速になっただけではなく、今までは電波が届きにくかった浴室内でもWi-Fiが快適に使えるようになったのも嬉しい。これからの寒い季節は湯船に浸かる時間も長くなりそうだから、ゆっくり映画でも観て過ごすのも良さそうだ。 

ちなみに、今までWi-Fiルーターとして活躍していたApple TimeCapsuleは、ワイヤレス機能やネットワーク機能をOFFにした状態でLANケーブルでAX3000に直付けして、MacのTimeMachine用のバックアップストレージとして引き続き活用することにした。

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