20260309

/PHOTOGRAPHSTRiDA

河津桜を見に走る

FUJIFILM X-E1:Vivitar AUTO WIDE-ANGLE 35mm F1.9:ISO800 f5.6 1/60

定期的に家に届く地域情報誌をパラパラとめくっていると『なみかた河津桜まつり』というイベント情報が目に止まった。河津桜の名所として大角海浜公園が紹介されていたので場所を調べてみると今治市の中心部から11kmほどの所に位置していて自転車でも行けそうな距離だったので、STRiDAで行ってみることにした。

期間限定で18~21時の間、河津桜のライトアップがされているということだったので、その時間帯に辿り着けるようにカメラやレンズを準備して出発する。今治市中心部から大きな通りをひたすら北に向かって走るだけなので迷う心配もなく、また海浜公園に近づくと「大角海浜公園」への案内板も要所々々にあったので初めてでも問題なく到着できた。

瀬戸内海の来島海峡入口に面して広々とした居心地のよさそうな公園だ。

公園の入口付近から見た印象ではこぢんまりとした場所なのかと思いきや、駐輪してから歩いて園内に入って行くと先の方にも遊歩道やキャンプ場などが続いていてなかなか良さそうな海浜公園だった。ただ、この日はそういった公園の環境よりも、とにかく夕陽が美しくて意識がずっとそちらに向いていた。

FUJIFILM X-E1:PANAGOR PMC AUTO WIDE-ANGLE 28mm F2.8:ISO200 f8 1/250

複雑な雲模様との競演でしっかりと濃厚な存在感の夕陽に魂が洗われていくような感覚を受けながら、刻一刻と表情を変える様を眺めていた。

FUJIFILM X-E1:PANAGOR PMC AUTO WIDE-ANGLE 28mm F2.8:ISO200 f2.8 1/2000

写真という観点で考えると、F8くらいまで絞って細部まで描写されるような普通のカットは記録としては正しいのだが、魂が感じる印象としてはもっとずっと曖昧で、絞り開放で無限遠にピントを合わせないようなカットこそむしろこうした時の体験により近い印象であるように思えるから不思議だ。

FUJIFILM X-E1:Vivitar AUTO WIDE-ANGLE 35mm F1.9:ISO800 f2.5 1/100

この日、大角海浜公園を訪れた目的のライトアップされた河津桜に関しては、10本程度あるだけだったので “河津桜の名所” と謳うにはちょっと規模が小さいかなぁというのが正直なところではあったが、寒空を背景に濃いピンク色が愛らしく、休日の日中にのんびりと季節を感じに来た来訪者を出迎えるには良い光景だなと思った。

この日はライトアップされた河津桜が目的だったが、もう少し暖かい季節になったら天気のよい昼間に1時間程度のサイクリングを兼ねて、本と軽食を持ってチェアリングをしに来たら良い休日を過ごせそうな場所だな、などと考えながら、闇にやさしく滲む束の間の色彩を愉しんだ。

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