最近、STRiDAにRIXEN&KAULを導入して《ニューワイヤーバスケット KF805WBK》を設置して使っているが、初期使用感をまとめてみたいと思う。
やはり、荷物を背中や肩に掛けるのではなくカゴに入れられるというのは身軽にサイクリングできてとても良い。ニューワイヤーバスケットのサイズ感としては結構大きめなので大抵のバッグ類は入れられるだろう。
ただ、アタッチメント(エクステンダーCK810)の耐荷重5kgからカゴの重量1.3kgを差し引くと、許容量は3.7kgまでとなるため、そのあたりを理解した上でちょっとした荷物用と割り切れば便利な前カゴである。
実際に使ってみて気になった点は、走行中に段差などがあると衝撃でカゴの中の物が飛び出しそうになるということ。アタッチメントの形状とカゴの材質などが相まってバネの様な作用が強く発生することと、ニューワイヤーバスケットの開口部が広いことが災いしてこのような問題が起こる。
それに対応するために、30cm程のキャリングコードを追加してみた。
荷物を入れた状態でキャリングコードを斜め掛けにするだけで走行中の飛び出しを防ぐことができる。私の購入したものは2本セットで600円くらいの物だが、たった1本でも効果は絶大なのでオススメの対応方法だ。
なお、このニューワイヤーバスケットには持ち手が付いているのだが、これが走行中にカチャカチャ鳴って気になるというレビューが多い。キャリングコードを使うとこの持ち手を抑えることにもなるので一石二鳥である。私の場合は、幅1cmのベルクロを一箇所に巻いて固定しているが、この方法も手軽で良い。
駐輪時にもちょっとした問題が起こる。
元々、STRiDA純正のキックスタンドは貧弱なので安定して停められる訳ではないのだが、強風の日以外は場所を選んでハンドルの切り方を適切にしておけば倒れてしまうことはない。しかし、ニューワイヤーバスケットを設置するとバランスが大きく変わってしまい、ハンドルを右に切っても左に切っても倒れる状態になる。
駐輪する場所にちょっとしたポールや出っ張りなどがあれば前輪を寄せるようにしてハンドルが真っ直ぐになる状態にできれば安定するのだが、それが難しい場合にはカゴを外してサドルに乗せてしまえば安定する。そのあたりがちょっと厄介ではあるが、KLICKfixシステムのカゴは取り外しが簡単なので致命的な問題というほどでもない。
ニューワイヤーバスケットは上下2段階で設置できるデザインになっているのだが、エクステンダーCK810を使ってSTRiDAに設置する場合には上下のどちらでも設置が可能なので、私は主にカゴが高い位置になる方を使っている。その方が見た目のバランスも良いと思う。
しかし、高い位置にカゴを付けるとハンドルにある前照灯の位置との兼ね合いで光を遮ってしまうことになるため、夜間走行の場合には低い位置にカゴを設置する。そうすれば光を遮ることもなく安全に走行可能となる。
エクステンダーCK810を上下逆にしてSTRiDAに取り付けると、設置角度は抜群に素晴らしい状態になり、漕ぐ際の膝とのクリアランスも十分に取れるため快適に乗ることができる。ネット上にあまり実例が無いのはやはり、折り畳みが少々やりにくくなるからだろうか。私は、何度か折り畳んでいるうちにコツを掴んだので、今では全く支障なくなっている。
耐久性という点で問題があるようなレビューが散見されるニューワイヤーバスケットだが、使い方にも依るだろうし、安価な商品だし、過度な期待はしていないものの1年くらいは壊れずに使えたらイイなと願っている。