kishin 貴真

20191208

/OTHERSTHINK

STRiDAで松山・道後へ Ⅳ

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f5.6 1/200

広島に帰る日。中・奥・東と道後の温泉もすっかり堪能した締めとして残しておいた、シンプルスタイルの銭湯的温泉『椿の湯』でまずは一日を始める。地元のご老人たちや全身墨入りの方も居合わせまさに公衆浴場のそれである。

道後滞在最後の湯をゆっくり過ごしているうちにお腹が空いた。
広島に戻る前にもう一度食べておきたいものを食べておく必要があるなと思い、銀天街へと向かう。

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f4 1/200

途中、『マジックパン』というなかなかの店名のサンドイッチ屋さんの前を通り過ぎたのだが気になりつつもスルーした。100m程走った辺りで、やはり気になって引き返した。店先のショーケースにはひたすらサンドイッチだけが並ぶ。250円前後と安く種類は多い。少し迷ってから照り焼きチキンサンドとミックスフルーツサンドを購入してバッグに放り込んでおいた。

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f4 1/500

そして銀天街に着き、二度目の『アサヒ』に入店する。
やはりここの鍋焼うどんはもう一度食べておかなくてはならない。

今度は一番シンプルな鍋焼うどんを注文。レンゲでスープをすする。やはり間違いなく旨い。もう当分の間は食べられないと思うと悲しくなりもしたが、一口々々を丁寧に味わいその度に「やっぱり旨いなぁ」としみじみと感じさせるこの鍋焼うどんは一体何者なのだろうか。何十年経っても記憶に残っている料理というものが人生にはいくつかあるものだが、このアサヒの鍋焼うどんもまたそのひとつになる予感がある。

滞在最後の食事にも満足したので、目星を付けておいた土産を買いに街を廻る。
みよしの「五色おはぎ」、井上蒲鉾本舗「じゃこ天」、六時屋「超特選タルト」を購入して、松山・道後の街に別れを告げる。

この日はちょっと風が強く顔は冷たかったが、STRiDAで10km弱なら1時間とかからず松山観光港に到着する。しかし、すぐにはフェリーに乗らず更に北に進み、地図を見て気になっていた『白石ノ鼻』という岬に行ってみる。

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f8 1/400

白石龍神社には慎ましやかな祠と鳥居があり海に望んでいる。鳥居の横と海上には巨石が積み重なった不思議な状態のものが存在しているが、自然とこの状態が形成されたとは物理的に考えにくいので、何らかの意図があって人工的に構築されたのだろうが、それがどういう意図だったのかは興味深いところである。

Nikon Df:Ai Micro-NIKKOR 55mm F3.5:ISO200 f8 1/500

Nikon Df:Ai Micro-NIKKOR 55mm F3.5:ISO200 f4 1/200

ちなみに、この白石龍神社に着くと途端に風は止み、雲の切れ目から陽光が射し、コートを脱ぐほどに暖かくなった。神様に歓迎されているようで嬉しかったので、暖かい空気の中で腰掛け、バッグに放り込んでおいたサンドイッチを食べることにした。俗に言うパワースポットというものなのか。そういうものに関心が無い自分でも、こうした経験をすると “何かの存在” を感じずにはいられないものである。

そして、さほど期待してはいなかったマジックパンのサンドイッチが美味しくて、特にフルーツサンドのホイップにシャリシャリ感があって気に入った。店構えとは裏腹に意外と研究して作っているサンドイッチなのかも知れない。こういう思わぬ出会いもまた白石龍神様のお陰だろうか。

Nikon Df:Ai Micro-NIKKOR 55mm F3.5:ISO200 f3.5 1/320

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f8 1/2500

ご飯を食べたり写真を撮ったりしている間、暖かく過ごさせてくれた神社にお礼を言って、白石龍神社を後にした。STRiDAに乗って港に向かう時にはまた冷たい風が吹き始め、太陽も雲に隠れてしまった。
不思議である。

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連日、温泉に浸かり、地元の美味しいものを食べ、のんびり自由に過ごすことができて完全にリフレッシュできた。復路のフェリーに乗っている間にも早速、アレをしようコレをしようと頭の中に想いが溢れてくるのが感じられ、それこそが良い旅であった証と言えるだろう。

松山・道後、また訪れたい魅力的な地である。
次に訪れる際の合言葉は「アサヒ・天くに・活鯛めし」にしよう。

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