kishin 貴真

20190409

  /  OTHERSPHOTOGRAPH

STRiDAのミシミシ音

STRiDA ボールジョイント

2017年のクリスマスに2代目のSTRiDA(ストライダ)を購入してから1年4ヶ月ほど乗っているが、最近、ミシミシと音がするようになっていた。1代目もそうだったのでこの異音の原因は分かっていた。折り畳み稼働部のボールジョイント部の動きがスムースでは無くなっていることに起因しているのだ。

購入当初、ボールジョイント部にはたっぷりとグリスが塗られていたのだが、経年の末、グリスが劣化風化してすっかり乾燥してしまっていた。ここを滑らかにして摩擦を無くせばこの異音は解消される。

ちょうど、一眼レフの交換レンズのメンテナンスのために初めて《光学用ヘリコイドグリス #30》なるものを入手したところだった。これは、カメラレンズの駆動部を適度なトルクを持たせて滑らかに動くようにする特殊グリスであり、とても柔らかく耐候性に優れてニジミ出しが少ないというものである。かなり柔らかく、さらさら系のハンドクリームくらいの柔らかさと云えば想像できるだろうか。

光学用ヘリコイドグリス #30

これを使ってSTRiDAのボールジョイント部の動きをスムースにしてみることにした。

本来用途を考えると、もっと粘度の高い#3000くらいのものや自転車メンテナンス専用のグリスを使うべきなのは承知の上なのだが、この問題処置のためだけに決して安価とは云えない特殊グリスを購入するのもどうかと思い、試みに光学用ヘリコイドグリス#30を使ってみることにした。

グリスが徐々に滲み出てベトベトになったりするのは嫌なので、ほんの少量、爪楊枝の先端に軽く4粒程度をボールジョイントに塗り、稼働部をグリグリと動かして全体にグリスを馴染ませた。

結果は良好で、乗車時に耳障りだったボールジョイント部からのミシミシ音は完全に解消された。
ただし、用途的にはそぐわないグリスを使っていることから、すぐにグリスの効果が消えて異音が再発する可能性はあるのだが、その場合にはまた塗れば良いだけのことである。光学用ヘリコイドグリスが果たしてこの用途にどの位の期間効果を発揮してくれるのかは、今後の経過を観察して、改めて検証報告でもしてみようかと考えている。

そして、本来目的であった、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5Dの絞り環の動きが渋く且つ各目盛り位置でのクリック感の無い状態を解消すべく、初めてレンズを分解メンテナンスしてみた。

分解といっても全分解するほどの知識も勇気もないので、マウント部のネジ4本を外して絞り環の内部にアクセスするだけの簡易なものだが、作業途中でかなり焦ることになった。

Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D 絞り環

ネジを外して、パーツをそっと持ち上げると目的の部分まで簡単に外れた。しかし、電気的な制動をするためのフラットケーブルが内部で接続されており、完全に分離することはできないため、ケーブル断線に注意しながら、絞り環の内側に微量のヘリコイドグリスを塗布してみた。

ヘリコイドグリスを塗ったあと、元の状態に組み直してネジを締め、テスト撮影してみると、暗い写真しか撮影できず「あぁ、やってしまったか!」と焦ることとなった。カメラ本体からレンズを外して、絞り環を回してみると動きはスムースなのだが、レンズ内を覗くと最大絞りの状態のまま絞り羽根が全く動いていない状態であることに気がついた。再度ネジを外して、内部構造を丹念に観察してみると、絞り環の動きを中心部に伝達する駆動部分が適切に噛み合っていないことが判明。その部分の調整をして改めて組み直すことで事なきを得た。

今までは回すのにかなりの摩擦があってギシギシとぎこちなく回転しており、そのため、狙った絞り位置で止めることも容易な状態ではなかったのだが、それが解消されスムースになり、また各目盛り部でのクリック感も復活して絞り変更が容易になった。Nikon Dfを使い始める前は、絞りは最大値F22で固定し、カメラ本体のコマンドダイヤルで絞り変更を行なっていたため、絞り環の動きが渋くても何も問題は無かったのだが、Dfを使うようになってからは絞りはレンズ本体の絞り環で操作するようになったので、素人なりにこの問題を解消できたのは喜ばしいことである。

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