20220829
TakumarとNikon Df〈Ⅳ〉
数日前までは暑くて早朝に目が覚めてしまっていたのが、今日は寒くて目が覚めてしまった。季節の移り変わりというのは本当に早いと実感する。ちょうど日の出の時刻直前だったので、素早くタクマーを着けたカメラを掴んで家を飛び出し、近所の散歩コースを少しひんやりとした空気の中でぶらぶらしてみることにした。
ほどなくして温かな光が東の果てから溢れ出してくる。
光合成をしない身でありながらも、やはり細胞の一匹々々が嬉々としているのを感じる。
植物たちにシンパシーを感じながら、ゆっくりと世界を吸い込んでは吐き出す。色を再生し、シルエットを溶かしては、今日も光は風と戯れ世界を構築していく。