kishin 貴真

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20211105

/OTHERSPHOTOGRAPH

鹿児島〜加世田〜枕崎 Ⅰ

Nikon Df:NIKKOR-S Auto 55mm F1.2+Kenko BlackMist No.05:ISO200 f1.2 1/640

コロナが騒々しくなってから広島から一歩も外に出ていなかったのだが、仕事関係で鹿児島に行くことになった。現地での移動は極力STRiDAで行ったのだが、久しぶりの旅行程は充実したものとなった。

空いていて快適だった新幹線を降りたのは鹿児島中央駅。
まずは軽く街を見て周り、休憩に入った『MATENO COFFEE』でドリップコーヒーとほんのり塩を感じるクッキー的なものをいただいてホッと一息ついた。良い雰囲気のカフェだ。

加世田に向かうバスの時間まで少しあったので、港の『新港食堂』で刺身の盛りあわせ定食をいただいた。港でも、鮮魚を食べさせる食堂が無いところも多いのだが、ここではきっちりと新鮮な刺身を食べさせてくれてお腹いっぱいになった状態で加世田行きのバスに乗り込んだ。

そして街を離れて、山間に入っていく。

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8+Kenko BlackMist No.05:ISO200 f5.6 1/640

1時間半ほどで南さつま市加世田に到着し、そこからようやく本格的にSTRiDAの移動に切り替える。出張中はずっと晴天に恵まれて気温も高く、とても良いSTRiDA日和であった。こういう旅行程だと、7年前のSTRiDAでの旅を思い出して今でもワクワクする。今回の出張は、その時に鹿児島中央駅までで止まってしまっていた旅を、枕崎まで行って一応の完結をさせる目的もあった。

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8+Kenko BlackMist No.05:ISO200 f5.6 1/80

久木野を経て枕崎へのルートをとる。

途中、『天御中主神社』というちょっと雰囲気が他とは違う謎の神社に遭遇して立ち寄った。今回の鹿児島の旅を通して感じたことのひとつとして、こうしたちょっとした神社仏閣などへの気持ちに地元の方々の丁寧さを感じるということ。山間の小さな神社などは打ち捨てられているようなものを多く見てきたが、鹿児島ではそういう神社には出くわさなかった。歴史の長さを感じさせるような建造であっても、日々の管理・手入れはきちんとされていて、空間に清らかな空気が流れているという印象があって、感銘を受けた。

細かいアップダウンを経て、大した苦もなく1時間ほどで久木野小学校跡に到着した。

Nikon Df:NIKKOR-S Auto 55mm F1.2+Kenko BlackMist No.05+Silky Soft:ISO200 f2.8 1/4000

用件を済ませて、日暮れまでには枕崎に到着できるように、再びSTRiDAに乗ったのも束の間、気になる構図を見つけて撮影に没頭した。そんな “よそ者” を遠くから見つめる視線を感じて、こちらからも見つめてやったりもした。

Nikon Df:NIKKOR-S Auto 55mm F1.2+Kenko BlackMist No.05:ISO100 f1.4 1/640

Nikon Df:NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8+Kenko BlackMist No.05:ISO200 f8 1/80

枕崎に到着したのは、ちょうど太陽が水平線に触れようとしている刻限で、ホテルの部屋からは美しい光景を目にすることができた。お茶を入れてしばしの間、脚を休めてから、夕食を食べに外に出たのだが、港の光景を前にして「とんでもねぇな」という言葉しか思い浮かばなかった。

Nikon Df:NIKKOR-S Auto 55mm F1.2+Kenko BlackMist No.05:ISO100 f8 1/20

近くで、鳴く声がする。

Nikon Df:NIKKOR-S Auto 55mm F1.2+Kenko BlackMist No.05:ISO6400 f2.8 1/40

こういう光景をいつも見ていて慣れているのか「そんな写真より撫でてくれ」と言わんばかりに鳴いて擦り寄ってくる。燃えるような光を羽織った猫さんをしばらく撫でてから、お別れを告げて、美味しいカツオ料理を食べさせてくれる店に向かった。

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