kishin 貴真

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20210810

/OTHERS

チェアリング用ミニテーブルをDIY

ストライダ チェアリング ミニテーブル

アウトドアチェアを持ち出して、簡単に好きな場所でのんびり過ごす行為が “チェアリング” と呼ばれているという事実を最近知った。呼び名なんて無くても良いのだが、外で過ごすのは心地よい。夏真っ盛りの近頃は気持ちの良いひらけた公園なども日差しが強い時間帯は春秋に比べて格段に人気が無く閑散としていることもあり読書にはうってつけの環境となる。

そこでは、熱っつあつの珈琲が美味しい。

「真夏の屋外でホットコーヒーなんて飲めるか!」と思う人も多いだろう。けれど、本当に美味しい珈琲は真夏の屋外だって変わらず美味しいのだ。ホットコーヒーはがぶがぶ飲むような飲み物ではなく、最低限の水分量で渇きを癒してくれるため、その後の発汗量が抑えられて快適、という点でも真夏の屋外での熱めの珈琲は欠かせない。

ちなみに、もう何年もお世話になっているのはgreen coffeeの焙煎豆である。
毎朝、目覚めたあとに最初にすることが珈琲豆を丁寧に挽いて、1杯あるいは2杯の珈琲を淹れること。1杯目の安定の美味しさがその日の活力となり、2杯目は愛用している小さな真空ボトルに入れておいてチェアリングの時に持ち出すわけだ。

ここの焙煎はいつだって間違いない。珈琲好きなので、評判の良いお店があると知れば、他のお店の珈琲豆も試してみることはあるのだが、結局、広島ではgreen coffeeを超える焙煎豆には出会えていない。

チェアリング ミニテーブル

そうして真空ボトルに用意してきた美味しい珈琲に合わせて、ちょっと小腹に入れるサンドイッチかドーナツをお供にするのがいつもの定番スタイル。

アウトドアチェアで過ごしていると、こうしたものを手の届くところに置いておくための小さなテーブルが欲しくなる。最初は既存のアウトドアテーブルを購入することも考えたのだが、既存製品は私の想定用途には大きすぎて選択肢として挙がらず、また、私が欲しい極小サイズの商品は存在していないようであった。

①折りたたんで平らにできてチェアの収納ケースに一緒に入れられるサイズ
②珈琲などのボトルとサンドイッチを置ける程度のとても小さなサイズ
欲しいのはこの条件を満たしているミニテーブルなのだが、そうした商品が存在しないなら作ってしまえばよいということで、手元にあった端材や蝶番を材料としてちゃちゃっと作ってみた。

DIYをする場合、つまらないミスで時間と材料を台無しにしないようにいつもは設計図を書いてからとりかかるのだが、今回は構造が簡単すぎるし、そんなにカッチリした仕上がりにならなくても使えれば良いだろうという気持ちだったので、頭の中でシミュレーションした後、いきなり加工しはじめてみた。

アウトドア ミニテーブル DIY

天板と足になる部分を端材から切り分けて。
足の部分の両端を斜めに削って。
オイルステインを塗布してアンティーク調にして。
天板と足を蝶番で接合して完成。

オイルステインはニッペの《WOOD LOVE エボニーブラック》を使用した。
安価な木材でもオイルステインを塗布すると簡単にアンティーク調の良さげな雰囲気に仕上げることができるのでDIYではおすすめである。

端材ベースで簡単に組み上げたものだが、結果は十分な仕上がりになった。

一度使ってみた際に、少し傾斜がある場所であったため、プラスチック製のサンドイッチの容器が滑って天板から落ちてしまったので、天板の一部を削って凹ませて、そこに滑り止めのゴムシールを貼った(穴からちょっとだけゴムが頭を出すようにして摩擦抵抗を上げた)ところ、非常に使い勝手が良くなって、自作ミニテーブルは完成した。

海

アウトドアチェアとミニテーブルをストライダに乗せて。極小の装備でも、それによって得られる心地よい充実した時間は、特にストレスフルな現在のような時代にあっては、心持ちを豊かに穏やかにするのに与してくれる素敵な相棒となるのである。

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