iOS15に『バックグラウンドサウンド』なる機能が搭載されたので使ってみた。
静寂よりも多少の環境音がある方が集中力が高まるという感覚は、場合によっては実体験として理解できるので、この機能をOSレベルで実装したというのは面白い。現在のところは用意されているサウンド種はホワイトノイズ系やオーシャン(波音)、雨、ストリーム(せせらぎ)などの計6種類と少ないが、ノイズと水音の2系統であるのは興味深い。
胎児の時に聴いていた音はこうしたノイズ音だったと云うし、生命の起源は水の中であることを考えると、なるほどそういうことかという感じもする。
コントロールセンターの耳型アイコンから入って、下部の『バックグラウンドサウンド』をオンにすればすぐに使用できる。私の場合は、水の流れる音には昔から落ち着く習性があるようなので “ストリーム” を選択してみた。
実際にチェアリングで読書をする際に、イヤホンのアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能である程度の騒音を消した状態で、消しきれない高音域などをこのバックグラウンドサウンドで隠すことで、非常に良い音環境を作ることができて読書に集中できた。かなり実用的な機能だと云えるだろう。
頻繁に使うようなら、ショートカットや背面タップを設定しておくと、サイドボタンのトリプルクリックや背面のトリプルタップでバックグラウンドサウンドをON/OFFできるようになるので、更に気軽に活用できるようになる。
設定方法は簡単で、ショートカットは「設定>アクセシビリティ>ショートカット」に入って、リストのバックグラウンドサウンドにチェックを入れる、背面タップは「設定>アクセシビリティ>タッチ>背面タップ>トリプルタップ」に入って、アクセシビリティリストのバックグラウンドサウンドにチェックを入れればよい。
今後、評判が良ければ更にサウンドの種類も増えるだろう。
その際には、サラサラとそよぐ森林の中でたまに小鳥がピチチと鳴くもの、秋の夜長に鈴虫がリンリンと奏でるもの、洞窟の中で水がポチャポチャと滴って反響するようなものなど、バリエーションが増えてくれたら嬉しいなと思う。
ちなみに、ライブで聴く森の自然音《Forest Notes》なんていうAppも存在していたりするので、興味がある人は試してみるとよい。
なお、最近のチェアリングのお供はもっぱらおにぎり。
何かのきっかけで旭化成の《おにぎり包みシート》なるものを発見して使ってみたら、程よい湿度調整がされる高性能なシートで、ベチャッとしたりパサパサしたりせずに美味しいおにぎりを持ち出せるようになったので嬉しくなってちょっとハマっている。