kishin 貴真

20210819

/PHOTOGRAPH

Kenko MC SOFT 85mm F2.5:マウント交換

久しぶりに珍レンズを入手した。30年以上も前に発売された《Kenko MC SOFT 85mm F2.5》というソフトレンズで、特別なフィルターを使用することなくふわっとした雰囲気のぼかし効果のかかった写真を撮影できるちょっと変わり種のレンズである。

このレンズのマウントは少々特殊で “交換式” となっている。使用しているカメラ本体のメーカーに合わせて、レンズ側のマウント自体を交換して様々なメーカーのカメラで使用できるというシステム。入手した際には謎メーカー用のマウントが付いていたので、まずはNikon Dfで使えるように、《ニコン用のPマウント》を別途入手した。

このPマウントアダプターをMC SOFT 85mmに装着して、早速Nikon Dfと共に持ち出して近くの神社でテスト撮影してみることにした。

30cmほどの近距離の撮影をしていて、「85mmレンズにしては随分と寄れるなぁ」と感じていた以外には特に問題を感じなかったのだが、少し遠くの被写体を撮影しようとして、ある問題に気がついた。

約2m以上離れたところにピントが合わない。当然、無限遠も出ていないことに気がついた。
Pマウントの装着に何か問題があるのだろうと考え、帰宅後に検証。

実は、同じMC SOFTシリーズの45mmレンズも所有しているので、そのマウントの装着方法と見比べてみて分かったのだが、Pマウントアダプターの装着方法がやはり間違っていた。

Pマウントアダプターは、M42ネジ機構(メス)を持ったレンズ側のリングAと、マウント形状を持ったカメラボディ側のリングBを隠しネジ3個で固定する構造になっている。MC SOFT 85mmのレンズ後部はM42ネジ(オス)になっているので、最初はレンズ後部をリングAにネジ込んで、それをリングBに隠しネジ3個で固定したのだが、その場合、アダプター部分がちょっと長くなり、この部分がMC SOFT 45mmレンズと異なっていた。

MC SOFT 45mmでは、レンズ後部に直接リングBを3点ネジ留めしてあり隙間は無く、リングAは使用していなかった。MC SOFT 85mmもこれに倣い、同様の装着方法に変更して、Pマウントアダプターとレンズの間に隙間が無い状態にしてみたところ、問題なく無限遠も出るようになった。

それと同時に、先のテスト撮影で不自然に「随分と寄れるな」と感じた部分は無くなり、最短撮影距離は65cm程度に変わった。85mmのレンズならこの位が自然である。

最近は雨続きでなかなか外で気持ち良く過ごすこともできないのだが、来週には晴れ間が戻ってきそうなので、改めて調整の済んだMC SOFT 85mm F2.5を持ち出して、お世辞にも使い勝手が良いとは言えないソフトレンズならではの無駄に時間のかかる撮影を、のんびりした気分で楽しんでみたいと思う。