kishin 貴真

20201216

/OTHERS

STRiDAの脱臼改善

ストライダ乗りならば、前回の投稿記事を見た時に気づいた人もいるかもしれない。私のストライダは3年の使用のあいだに、△の頂点に位置するボールジョイント部の樹脂パーツが破損してしまっていたのである。

この関節部分はSTRiDAの弱点でありトラブルを起こす可能性の最も多い箇所であると言える。

しかし、この部分の樹脂パーツが少し破損していても、折り畳みやメンテナンスの際にボールジョイントが若干外れやすくなるだけで、乗っている際には、力のかかる方向を考えると突然外れるような危険性は極めて低いと思われ、実際に1年近く放置してそのまま乗っていたが問題もなかった。

けれど先日、ブレーキワイヤーを交換した際についでに調べてみたところ、この部分も部品さえ入手できれば自分で交換できる程度の構造になっていることを知ったので、せっかくなので年内に修理してみることにした。

ちなみに、この樹脂パーツの名称は『ステアリングボールソケット』と云うようだ。

まずは、STRiDAの日本での正規取扱代理店であるGSジャパン株式会社に、この修理パーツの取り寄せが可能かどうか問い合わせてみた。返答はすぐにあり「在庫はあるが、対個人の取引はしていないので販売店に問い合わせてほしい」旨の返答をいただいた。まぁ、仕方のないことである。

と云う訳で、今度はSTRiDA関連記事でよく登場する自転車屋《LORO》に問い合わせてみたところ、ちょうど在庫があるのですぐに発送できるという嬉しい返答をいただいた。早速、代金を振り込んで発送してもらった。

この部分の修理工程は以下の通り。

❶ 後ろブレーキワイヤーを緩めて、ハンドル側を外して前フレームからも引き抜く。
❷ ネジを外してブレーキワイヤーカバー兼ソケットの閂となっている樹脂部品も外す。
❸ ステアリングボールソケットを上に引き抜く。
❹ 古いステアリングボールソケットから特殊ナットを外して補修部品に付け替える。
❺ 補修部品と交換して、逆順で組み直す。

この工程の意外な注意点・難関は❷のネジを外すところであり、このネジは緩み防止剤で非常に固く固着されており、知らずに軽い気持ちでネジを緩めようとするとネジ山をナメてしまう可能性が極めて高い。そこで、まずは緩み防止剤をユルくするために無水エタノールを挿して30分ほど放置して浸透するのを待つ。そして、プラスドライバーの先にANEXの《ネジすべり止め液》をつけて、ネジ山をナメないように慎重にゆっくりと押し付けるように力を加えていく。そうして無事に外すことができた。

この “固いネジの開け方” は、一眼レフカメラ用レンズの分解修理の際に習得した知識であり、人生というのは学んだことがいつどこで役に立つか分からないから実に興味深い。

また、❹の特殊ナットを付け替える作業もちょっと手間取る。というのも、この特殊ナットにはトゲが生えており、そのトゲをステアリングボールソケットに無理やり差し込む必要があるからで、樹脂とはいえ粘土のように柔らかい訳ではないので、これはもうペンチ等で力任せにやる他はなく、しかも周辺は力を入れにくい形状でもあるため少々難儀した。

何はともあれ、上記の手順通り作業を進めて修理が完了した。

ちなみに、ボールジョイント部に付着していたグリスは一旦除去してから、工学用レンズの修理に使うヘリコイドグリスを塗布しておいたので動きも滑らかである。

今年は、2代目ストライダの修理をいくつか行った。3年も乗っていると色々とガタがくるもので、前後のタイヤ交換/チューブ交換/ブレーキワイヤーの断裂による交換/ステアリングボールソケット破損による交換。結果として、現状では問題が無い良好な状態として落ち着いているので、2021年も気持ちよく乗り始めることができるだろう。

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