kishin 貴真

20190306

  /  PHOTOGRAPH

一眼レフの後ピン発症

鏡餅

使用している一眼レフは、2014年に購入したエントリーモデルのNikon D5300なのだが、最近どうにも撮影した写真が気持ちよくないことを感じていた。

オートフォーカスでの撮影は写真を撮っているという感覚がなく個人的には全然楽しくないので、撮影は露出も含めて全てマニュアルで行なっているのだが、ファインダー像とフォーカスエイドのマークでピントが合っていることを確認してシャッターを切っても、撮影後の画像を液晶画面で拡大して確認してみると狙った場所にピンが来ていない。

以前はこんなことは無かったと思いつつも、あまり気にしないようにしてピントの微調整をしながら撮影していたのだが、しかしいよいよ、我慢ならなくなったので、一度詳細にチェックしてみることにした。

狙った位置にピントが合うかどうかのチェックでよく利用される方法は、定規をカメラに対して前後方向に長くなるように置いて、あとは特定のポイントにピントを合わせて撮影するだけ。手振れの影響を無くすためには三脚で固定して撮影するのがベストである。

この方法でチェックしてみると、結果は明らかだった。
常に、狙ったポイントから後方にピントが合った状態で撮影される。

実際に自分のカメラで経験したのは初めてだったのだが、これがいわゆる『後ピン』という症状だ。一眼レフの場合、後ピンの原因としては、レンズが原因の場合/カメラ本体が原因の場合/レンズとカメラの相性が原因の場合という3種類があるようだが、今回のケースに限って検証すると、(1)所有している全てのレンズで後ピンになる。 (2)そもそもこの1年以内に感じ始めた不具合であるからそれ以前には所有している全てのレンズで問題はなかった。ということで、1つのレンズの不具合ではなく、また、レンズとカメラの相性に依るものでもないと考えられ、ほぼ間違いなくカメラ本体に原因となる不具合が発生してしまったということになる。

このチェック作業の際に、ちょっとした発見をした。
というか、ちょっと考えれば分かることを勝手な思い込みで勘違いしていたことに気がついた。

それは、ファインダー像とライブビューの映像はイコールだという勘違いだ。
一眼レフの構造上、ファインダー像として見る光と、撮像素子に入射する光は異なる経路を辿るため厳密にはイコールとは言えないことは分かっていたのだが、ライブビューの映像はファインダー像側の経路を辿る光を液晶画面で確認できるものだ、と何故か勘違いしていた。実際にはそうではなく、撮像素子側の経路を辿るものを液晶画面に映し出して確認できるのがライブビューである。

液晶画面に映し出す以上、光をデジタル化しなければならないため撮像素子を通すのは当然であり、何故こんな勘違いをしていたのか自分でも不思議である。

何故この点に気がついたのかというと、ピント不具合の詳細のチェックをするために三脚に固定し、更に精密にピントを合わせるためにライブビューでピント位置を大きく拡大表示してピント合わせを行い撮影をしたからである。その撮影結果の画像ではきちんと狙った場所にピントが来ていることから、【ファインダー像=ライブビュー】ではなく【ライブビュー=撮影画像】であることに気がついた。

下のテスト画像は、双方共に〈450〉にピントを合わせて撮影した結果の画像である。

後ピン

ファインダー像+フォーカスエイドで〈450〉にピントを合わせて撮影したものは〈410〉あたりにピントが合った状態で撮影されており、見事に後ピンであるのだが、ライブビューに切り替えて、再度〈450〉にピントを合わせて撮影すると、問題なく狙った位置にピントが合った状態で撮影された。

この結果から、光がカメラ本体に入射してからファインダー像として映し出される経路のどこかに微妙なズレが発生しているものと推測できる。残念ながらこの不具合は自分で解決できるものではないため、ニコンに修理を依頼することとなる。そして、どうせ手間を掛けて申し込んで梱包して発送するのならば、後ピンの修正だけではなく、全体的にチェックしてもらえる「定期メンテナンス」なるものを申し込んでみたいと考えている。幸いなことに、ニコンのこの点検サービスは現在リニューアルキャンペーン中で、2019年2月26日〜5月31日までは10%OFFで利用できるというのは大変有難い。

それにしても、2013年の発売以来ずっと気になっていたNikon Dfの中古価格が落ち着いてきてそろそろ手を出してみようかなぁどうしようかなぁと考え始めていたこのタイミングで手持ちの一眼レフを2週間以上も修理に出すことになるとは、神の思し召しとしか思えない…。

Dfをぶら下げて春の暖かな陽の光の中をお散歩撮影している自分の姿しか想像できなくなっている。

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