
ティランジア(エアプランツ)を育て始めて4年半ほど経つ。小さなカピタータから始めて今ではカプトメデューサ、テクトラム、イオナンタ(ルブラ、ハムエムラ、白花)、エーレルシアナ、パレアセア、プエブレンシスと9種類を育てているが、幸いなことに枯れてしまったものはなく、ティランジア特有のゆっくりすぎる成長に日々癒しを貰っている。
普段は緑色で朝日を浴びると表面を覆う産毛状の銀毛(トリコーム)を渋く輝かせるのが日常の表情だが、年に数回だけ赤や紫の色彩を纏うことがある。花をつける時期である。
種類にもよるようだが、兆候としてまずは葉先が赤や橙色に色づき、その後で花序が伸びてくる。本体の成長の遅さとは違い、花序が伸びる速度は早く、数日でぐんぐんと伸びてくる。最近ではカプトメデューサが立派な花をつけた。

どっしりとした花序が伸びきると、房の部分から筒状で紫色の花が顔を覗かせる。花は繊細で1~2日で萎んでしまうのでその間は写真を撮ったりじっくりと観察したりと、いつもより丁寧に愛でている。

ちなみに、イオナンタ白花のように、紫色ではなく白い花を付ける変異種(アルビノ)も存在していて、それもまた品があって素敵だ。

一般的な花と同様にティランジアの花にも雄しべ・雌しべがあり花粉もある。また花をつけた後には本体の根本から新たな株が育ってくる。今育てているカプトメデューサは元々は1株だったが、以前に花を付けた後に出来た株が大きく育ち双頭になって元気にうねっている。

ティランジアは別名「エアプランツ」と呼ばれる通り、育てるのに土を必要としない点がとても気に入っている。私の場合、鉢に入れているものもあるが土は入れておらず、流木に着生させた状態で立てかけているだけである。また、流木に着生させずにワイヤーで吊るして育てているものもある。

種類によっては、よく成長して幾度も花を付けたり株を増やしていくものも、数年かけて1cm位しか大きくならないものもいるが、どれであっても小さな変化を発見する度に「おっ!」と嬉しくなる。
ティランジアには頻繁な水やりは不要で大きくなる速度もゆるやかなため、育てるのに手間がかからないところが付き合いやすい。植物が窓辺にあると部屋の雰囲気も良くなるし、とても癒される。そして時々思い出したように花をつけるところも可愛らしくてとても気に入っている。
紫色で筒状の花を咲かせる品種が多いようだが、中には別の色形の花を咲かせる種もあるようなので、その点で選んでもう一種類くらい増やしてみても良いかと考えているこの頃である。