kishin 貴真

20210601

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IKEUCHI ORGANIC 銭湯タオル

IKEUCHI ORGANIC 銭湯タオル

いつも銭湯に持っていくタオルは、某銭湯で購入した何の特徴もない軽く薄いタオルなのだが「もうちょっと使いやすい何かないかなぁ」と探していたところ、昨年発売されたという銭湯タオルを発見した。その界隈では一時話題になったようだが、界隈の外側からは時間差で突然到達したりもするのがニッチな情報の面白いところ。

IKEUCHI ORGANIC〈銭湯タオル〉がそれで、その名の通り銭湯用として開発されたタオルである。

考えてみれば、結果として銭湯でよく使用されるタイプのタオルというものは存在するが、きっちりと “銭湯用” として開発されたタオルというのはかなり珍しいのではないだろうか。まぁ、私が知らないだけかもしれないが。

手にした感じでまず「いいぃぃねぇぇ」と思った。

銭湯で180円で売っている物と比べても仕方ないが、素材感が良質なのはすぐに分かる。
やはり『今治タオル』は伊達ではない。そう、IKEUCHI ORGANICは今治タオル製品を開発・製造しているメーカーである。そんな会社が作った銭湯タオルなのだから低品質なわけがない。

銭湯に持っていきたいタオルに要求することは意外と多く──
・薄く軽い
・しかし適度に吸水力もある
・泡立ちもお願いしたい
・背中に回せる程度の長さは欲しい
・絞った時の水切れが良い
・ヘンな模様とか柄はいらない
──といったところだが、『銭湯タオル』は銭湯用に開発しただけあって、やはりこれらの要求は全て満たしてくれているのはさすがである。

IKEUCHI ORGANIC 銭湯タオル

面白いのが、全域で同じ質感になっているわけではなく、全長95cmのうち、両端27cmは厚めのてぬぐい状で、中心部41cmは凹凸のタオル状になっているというハイブリッド構造である。使ってみるとその意味がはっきり分かるのだが、浴室で洗ったりするのはてぬぐい部、お風呂から上がる時にはタオル部で吸水でき、キリッと絞って水切れも良いという機能的な構造がこの一枚の中に実によく設計されている。

特にキリッと絞った時の堅さ丈夫さの触感はとても印象的でちょっとクセになるくらいの心地よさがある。例えるなら、国内メーカーで精巧に作られたボトルにキャップを締める時の歪み無くピチッと締まる時のような、丁寧に作られたモノから受ける信頼感のようなものを使うたびに感じることができる。

素材量もかなりバランスが良いと感じた。

今まで使ってきたよくあるタイプの銭湯タオルは54g、家で使っている(浴室では使わない)主に吸水のためのタオルは115g、それに対してIKEUCHI ORGANICの銭湯タオルは66gとなっているのだが、このくらいの素材量だと、浴室内で完全に吸水した時でも取り回しやすい重さであるし、風呂上りに絞って身体を拭くにも程よい吸水性を発揮できることになり、これ一枚で洗いにも拭きにも対応できる、まさに銭湯タオルの名に恥じないパフォーマンスを発揮してくれる。

IKEUCHI ORGANIC 銭湯タオル

My銭湯セットに銭湯タオルが仲間入りした。こうして、いつでも銭湯態勢は整っている。

広島市内の銭湯のうち、2箇所が昨年中に閉業してしまったのは時代の流れとはいえ残念なことである。そして現在、広島市内には12の銭湯があるので、私はここ最近、未訪の銭湯をすべて回ってみよう計画をゆっくりのん気に進行中である。本来は、何をするにもまずはモノから入るというタイプではないのだが、たまにはちょっとテンションの上がるモノを交えて、そこから行動を加速していくというのも愉しいものである。