kishin 貴真

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20210126

/DESIGNOTHERS

マジカル・アイなジャケット

Tempalayのニューアルバム〈ゴーストアルバム〉が3月24日に発売される。
待ちに待った新譜だ。彼らにとってはメジャーでの1stアルバムという位置づけでもある作品。

Tempalayを知ったきっかけは『サ道』というドラマのエンディング曲〈そなちね〉が、とても印象深いメロディ、詩、声で魅せられたからだったが、その後、数枚のアルバムを入手して聴いてみると、〈そなちね〉で感じていたアーティスト感とは随分異なっていて困惑したことをよく覚えている。

彼らの曲には説明に窮する何か強烈な違和感があった。
けれど、その違和感を理由に聴かなくなるどころか、逆に気がつけばTempalayばかり聴いている自分がいる。

特にいくつかの楽曲に使われている、四拍子が部分的に三拍子になったり五拍子になったりする可変拍子の使い方が凄く心地良くて次第にハマって毎回その部分でゾクゾクする。メインボーカルの小原綾斗の素晴らしい声質はもちろんのこと、コーラスのAAAMYYYの繊細な歌声が要所々々で見事に輝いていて、特にライブ映像などを見るとふたつの美声のランデブーがあまりにも魅惑的で圧倒され、ただただ聴き入ってしまう。そんな、違和感や特徴的なリズム特性、素晴らしいふたつの声は中毒性のある魅力に変わり、今では彼らの新譜を楽しみにしている。

最近では、配信シングルとして発表された〈大東京万博〉〈EDEN〉ももちろん聴いた。
これら2曲を含む全12曲構成の〈ゴーストアルバム〉は本当に待ち遠しい。予約特典でボーナストラックを収録した3インチアナログレコードを貰えるらしいのだが、このためだけに3インチ再生対応のレコードプレーヤーを買おうかと少し考えてしまったが、冷静になってこれはやめた。ボーナストラックは期間限定ではあるがストリーミングでも聴けるようなのでそれで我慢することにする。

まだ2ヶ月も先だが、先行して〈ゴーストアルバム〉を楽しむ方法がひとつ用意されていた。
それが “マジカル・アイ” である。

〈ゴーストアルバム〉のジャケットは “マジカル・アイ” の手法を用いて制作されており、特殊な見方をすることで隠された図形が浮かび上がってくる。ちなみに、前作の〈EDEN〉のジャケットも同様の手法で制作されていて隠されていたのは「EDEN」の4文字であった。

“マジカル・アイ” は昔に何度か楽しんだことがあったが〈ゴーストアルバム〉で久しぶりに試してみたところ、しっかりと隠されたカタチを見ることができた。今回は文字ではない。なぜこのカタチにしたのかを考えながら新譜を聴ける日を心待ちにしている。初回限定盤のDVD映像にも期待している。

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