kishin 貴真

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20191010

/FOODS

Pain Stationを嚙る

Nikon Df: NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO200 f2.8 1/2500

最近、日中に気候が良ければ、本を一冊バッグに放り込み、ふらりと出かけて行って、お気に入りのパン屋さん〈Pain Station パン スタシオン〉でパンを2~3個買って、宇品港のお気に入りの場所に腰をかけ本を読みながらパンを嚙っては、たまに陽光がきらめく波間に目をやる、そういったひと時を過ごすのがお気に入りとなっている。

この一連の動作は主にスタシオンのパンを発見したことによる。

ここのパンは基本的には硬めのものが多く外側はちょっと歯応えがあるが、中はもちもちした食感で、噛めば噛むほどパンのしっかりとした旨味が感じられるような、ひとつひとつの満足度が高い印象。立地はさほど良いとは言えない場所にあるお店なのだが、美味しいパンを丁寧に作っている良質なパン屋さんという印象を持っている。私は最近、ようやくPayPayを使い始めたのだが、これで支払うと実質10%OFFで購入できるのも嬉しい。

Nikon Df: NIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8:ISO100 f2.8 1/4000

このお気に入りのパンを楽しむには、どうしても陽光が必要となってくる。
いや、屋内で食べても美味しいのだろうが、何故か不思議とここのパンは暖かい日差しを浴びて、そよぐ風と波のたゆたう音を感じながら嚙るのがベストだと、私の中では最初からそう決まっている。
決まっているのだから仕方ない。

そうやって、論拠は無くとも “そうするのが最良だ” と直感することに従ってみると、ほぼ間違いなく良い結果が得られるというのはこの世界を構成する奇妙な法則のひとつだと、私は割と昔から知っている。そして、この正解率は感性を磨けば磨くほど高まる点もまた興味深いところである。

冬の到来までにはまだ少し時間があるだろう。外気が冷たい季節になってしまうと心地よく外で読書をするという過ごし方もできなくなってしまうので、暑くもなく寒くもないこうした季節を日々大切に味わいたいものである。

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