kishin 貴真

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20180201

/OTHERS

STRiDAとタイヤとエアゲージ

ストライダ STRiDA

ストライダの後輪タイヤをスリックタイプに変更したら、予想以上に良い乗り心地に変わったので、前輪もスリックタイプに変えた。DUROの〈DB-7034 Sierra〉というタイヤで、amazonで960円程度で購入。16インチのタイヤの相場が1700円前後であることを考えるとかなり安いので心配になるが、DUROタイヤの評判はそんなに悪いものではないので試してみることにした。

トレッドパターンは、センターはフラットだがサイド寄りに荒目のサイピングが施されているので、正確にはセミスリックタイプということになるだろう。

DURO DB-7034 Sierra

タイヤ交換時など空気を入れる際には、これまでは両手の親指で強く押して若干凹むくらいの圧というざっくりとした基準で空気を入れていたのだが、タイヤの種類を色々と探っていくうちに、各タイヤには適正空気圧が設定されていることが気になってきて、タイヤに入れた空気圧を数値として正確に把握してみたくなった。しかし、私が使用している小さな携帯型空気入れには空気圧計は搭載されていない。

自分で空気圧を測るには、選択肢は2つ。

ひとつは、空気圧計が付いたタイプの空気入れに買い換えること。
もうひとつは、空気圧を測るためだけの専用のアイテムであるエアゲージを購入すること。

空気入れを持っていなければ迷わず前者を選択するのだが、今使っている携帯型空気入れは使い勝手もよく結構気に入っているため、これを無駄にしないようエアゲージのみを購入することにした。

AMON エアゲージ No.6777

エアゲージは、デジタルタイプを含め様々な種類が市販されているが、やはりアナログなメーターっぽい外観で且つシンプルな綺麗さがあるものが好みだと思い選んだのは、AMON《エアゲージ No.6777》というかなり安価なエアゲージなのだが、シンプルだが精悍な顔つきの文字盤と金属製のボディが意外にもどっしりと信頼がおけそうな質感は好印象。500kPaまで測れるためSTRiDAのタイヤの空気圧を測る用途には必要十分である。

まず後輪の空気圧を測ってみた。

後輪に履かせているタイヤは〈Shinko SR076〉で適正空気圧は280kPaとなっている。タイヤのバルブのキャップを外して、エアゲージの口金をバルブ先端に押し当てると「プシューーッ」とどんどん空気が抜けてチューブがカラになってしまった…。初めて使ったので構造がよく分からずこんなことになってしまったのだが不良品ということではない。

AMON エアゲージ No.6777 口金

改めて構造を確認すると、エアゲージの口金内部にはバルブのピンを押すための突起と、その周囲に空気の漏れを防ぐパッキンの役目を果たす黒いゴムが設置されている。つまり、空気を漏らさずに計測するには、バルブ先端をこのゴムで完全に塞ぐように押し当てる必要がある。STRiDAのフレーム/チューブ/タイヤの構造では、チューブにある米式バルブはフレームに固定されていないため、単にバルブを押すと内部に沈み込んでしまい、バルブ先端をうまく塞ぐことができない。そのため、片手でバルブ自体を押さえて固定しつつ、もう一方の手でエアゲージの口金をバルブの先端に押し当てるというのが正解のようだ。

こうすると、瞬間的に空気がエアゲージに入り、空気圧が計測できる。このエアゲージの場合、計測値はリセットボタンを押すまでは保持されるので、計測後はバルブから口金を離してしまっても値を読み取ることができる点は扱いやすい。こうしてコツを掴んで、毎回確実に計測することができるようになった。

なお、今までの勘を頼りに入れていた空気圧は驚くことに200kPa程度でしかなかった。結構いっぱい入れているつもりであったが、全然足りなかったようで唖然とした。

改めて、後輪には規定の280kPaまで入れてから、次は前輪をDURO DB-7034に履き替えて空気を入れた。こちらのタイヤは適正空気圧が350kPaとなっているため、もっと多く入れることができる。こうして数値で計測しながら空気を入れてみて分かったことは、規定量まで空気を入れるのは、携帯型空気入れでは結構大変だということ。280kPaくらいなら大したことはないのだが、350kPaともなるとひと押しひと押しが固くなってなかなかの力仕事となる。

STRiDAの構造的な特徴として、前後のタイヤにかかる重量比が極端であることが知られている。

正確な数値ではないかもれないが、乗っている人の体重の20%が前輪、80%が後輪にかかるというような報告もあり、実際の経験としても後輪タイヤの方が圧倒的に減りが早いことは私も経験として理解している。そのため、以前乗っていた時には、前後のタイヤを3ヶ月おきに入れ替えることで2本のタイヤの減りを均等にするというメンテナンスを行っていた。

昨年末のストライダ購入後、前後ともにタイヤを履き替えたのだが、最終的には、空気圧が350kPaのDURO DB-7034を体重が多くかかる後輪に履かせて、空気圧280kPaのShinko SR076を前輪に履かせることでとりあえずは落ち着いた。

両輪ともにスリックにしたことで、走行時のゴゴゴゴゴという振動がほぼ無くなり、更には、本来あるべき空気圧にすることで走りが軽くスムースになった。想像以上にタイヤ交換の効果は大きく、やってよかったなと感じている。

今後は、エアゲージを多分に活用してタイヤの空気圧をこまめにチェックすることで良好な乗り味を維持するとともに、各タイヤの減り具合や耐久性などを観察しつつ、未知なる面白そうなタイヤを見つけたらまた試してみるなど、STRiDAライフを楽しんでいきたいと思っている。

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